「共依存」という言葉がありますが、こじれながらしがみつく人間関係のあり方を「共依存」と言います。
依存(アディクション)は、一方向への極端な行動の偏りを指し示す言葉です。
依存には、「物質依存」(アルコール、薬物、摂食障害)、「過程依存」(買い物、ギャンブル、ゲーム)、「関係依存」(過剰、世話焼き、世話焼かれ)があります。
アルコール依存症の夫に仕える妻、摂食障害の娘の母親、ひきこもる息子と母親などの間にも、関係依存、過程依存、母子を中心とした共依存を見出すことができます。
ひきこもりの共依存は、母親の側からすれば、「自立して欲しいと望む反面、手放せないままに世話を焼き、面倒を見続けること」です。
当事者の側からすれば、「不本意であり出たいが、出られないので家や家族にしがみつき、依存しなければやっていけない」状況となります。
共依存は、ひきこもりを支えてしまい、長引かせる原因となります。
世話焼き行動が、本人の自立をうながすどころか、生活の自立を損なうことに気づかない母親が多いのです。
自立を支える方法がわからないので、すぐに「突き放した方がいいのですか?」という質問となります。父親はすべてを妻任せにすることによって、共依存にくみすることになります。
共依存による混乱から、親子ともども回復するポイントは、「当事者との距離の取り方を変える」ことにあります。
中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。
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