多くの場合に、母親と当事者の距離は、近すぎると言えます。
母親は、食事を作り、部屋の前まで運び、当事者の下着からパジャマまで洗濯します。当事者の部屋の掃除をすることもあります。
その結果、どうなるかと言うと、当事者の自立心は失われてしまうのです。母親は「家事は母親の仕事」として疑問すら抱かないのです。
感情不安定から問題行動を多発する「ボーダーライン」というパーソナリティー障害の原因は、日本では幼少時の過保護にあると言われています。
盲目的な過保護、自立を阻害してしまうような過保護が問題なのです。いわゆる、ペット化です。
ペット化されると、自分の感情をコントロールする力が身につきません。これは、ある意味で、虐待や養育放棄と、本質的に変わらないのです。
盲目的な過保護・過干渉は自立心を損ないますが、損なわれた自立心をひきこもりと置き換えても、同じことが言えます。
ひきこもりの当事者の親、特に母親は、盲目的な過保護でなかったかどうかを振り返ってください。
中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。
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