2008年8月21日木曜日

冷静に、根気強く、タイミングを待つ

「石の上にも3年」と言われます。「ひきこもりからの脱出にも3年」です。

親の相談受診から始まるひきこもり外来では、過半数が1年以内に当事者の外来受診と居場所参加に成功しています。

親が親の会に取り組んだ場合に、当事者が来院しなかったにもかかわらず、3年後に社会参加できるようになったケースもあります。

ひきこもりからの脱出に成功するかどうかは、親が冷静になり、賢明さを取り戻し、働きかけのタイミングを待つことができるようになるかにかかっています。

家族が集中的に取り組んだ場合には、数ヶ月から1年のうちに当事者が出てくる確率が高くなります。

17年こもった30代の女性が、海外在住の兄の介入によって、相談の10日後に外来受診したケースもあります。

NPOの訪問サポートでも、「1年の訪問」を想定しているようです。

しかし、親が他人任せ・業者任せとなって、親自身の変革に取り組まない場合には、リバウンドする確率が高くなります。

訪問サポートを利用する場合にも、できるだけ親が、親の会・家族会・家族教室などに参加して、親と当事者の取り組みを並行させた方が良いのです。

「3年以内の脱出」という目標に「冷静に、根気強く、タイミングを待つ」を加えると、親が取り組む基本原則となります。

中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。

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