2008年9月27日土曜日

ひきこもり中はコミュニケーションを願った

ひきこもりの特徴は、他人と親しい交流が持てないことにあります。

初めは軽い気持ちで不登校だったはずなのに、次第に行きにくくなって、交友関係も途絶えて、ついには身動きできなくなってしまう。ひきこもりは、そんなプロセスを経ると思われます。

一部の当事者を除いて、「外に出たい気持ち」は確実に存在すると言えます。そして「出たいが出られない」という葛藤のさなかにいるのです。

行き場がないこと、「妙なもの」と同一視されたくないこと、同年代から遅れてしまった気持ち、親の圧力などが、出にくさを助長しますが、それでも「出たい気持ち」は続くのです。

自力で出てくるケースが急増していることは、ひきこもり問題に大きな希望を与えてくれます。彼らが、外に出てコミュニケーションしたい願望を持っていることがわかるからです。

幻覚妄想で入院した当事者は、当初は激しい苛立ちを見せていましたが、病院食によって栄養状態が改善するにつれて、表情がにこやかになりました。栄養障害が加わって、さまざまな精神症状をきたしていたのです。

長期ひきこもりの場合は、最初は抵抗を示すのですが、状況の把握や栄養の改善によって、「外に出たかった」という気持ちを表すのです。

従って、時間の経過によって、パーソナリティが固まってしまう前に、後戻りできない身体障害に陥る前に、ひきこもりを終わらせることが大切なのです。

中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。

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