当事者が身体的不調を訴えるときは、親にとっては、当事者を医療に連れて行く絶好のタイミングです。
ひきこもりによく見られる疾患は、虫歯・アトピーなどの皮膚病・下痢・腹痛・痔・脊椎の変形などですが、筋ジストロフィーなどの難病を発症していたケースもあります。
運動不足からの筋力低下・筋委縮などは、決して珍しくない現象です。
ここで取り上げた身体疾患のケースは、男性に多いという点が特徴的です。ある女性の長期化ケースは、強迫的に家を仕切って、父親の脳梗塞を招きましたが、自身の身体的な健康は保たれていました。
ある女性は、家中を強迫的に掃除し続けることで、身体の健康を保っていました。「家」が女性にとって、より親和性があることがうかがわれます。
激痛をきたしても、周囲に知らせないこともあります。脊椎の圧迫骨折をきたした男性は、突然に襲った激痛をだれにも告げないまま耐え抜きました。
身体が使用されなくなったことから生じる「廃用性障害」が多いのですが、年齢からは想像できないほどの事態と言えます。
運動不足と偏食から30代で脳委縮をきたしたケース、アルコール乱用から脳委縮と幻覚妄想に至ったケースなども存在します。
ひきこもり期間が15年~20年と長引く場合に、心身のさまざまな疾患が進行していることを、周囲は考えるべきです。
中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。
2008年9月20日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿