ひきこもり問題は、家族や当事者に強い動機があるときに解決の可能性が高く、その解決に十分の希望を持つことができます。
かつての米ソ冷戦のような緊張した対峙をやめて、互いの被害者意識を捨てて、断念することなく取り組むことによって、少なくとも脱出にこぎつけることは可能なのです。
ひきこもりから解放される方法には、自力・家族の力・第三者のサポートと3種類ありますが、「参加する拠点=居場所」の存在が明確になっていることが欠かせない条件となります。
各地のNPO、非NPOは、居場所やフリースペースを設けています。
若者が参加する拠点のない場合には、公的機関の協力を得ながら、親たち自身が拠点づくりを行ないます。
精神保健福祉センター、保健所などの公的機関が、居場所をつくるケースは急増しています。
「ひきこもりから直接参加できる取り組み」が、各地で発足しています。
その際に、NPO・フリースペース・居場所などは、「希望と可能性の場所」として認知され、機能する必要があります。
強制力を効かせ過ぎのNPO、参加者が黙りこくる居場所、問題解決が一向に進まない親の会、担当者がコロコロ変わる公的機関などは、方法論的な見直しを行なう必要があると言えます。
ひきこもり問題は、当事者と同様に、親や社会の側にも、試行錯誤の勇気を持つことが求められていると言えるのです。
中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。
2008年9月12日金曜日
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