適切な社会参加プログラムに参加して、ひとり対ひとりを超えた対人関係に慣れて、資格講座を含めて「学びたかった学び」に参加して、同性や異性の友人ができて、運動不足で衰えた体力が回復する中で、次第にバイトなどの就労が可能になっていきます。
就労は、まったく未経験であるか、あるいは久しぶりのことなので、戸惑いやためらいが生じるのは、当たり前と言えます。試行錯誤の中でのチャレンジですから、失敗しても良いのです。
雇用能力開発機構などの就労セミナーを受けて、「面接の受け方」「空白のある場合の履歴書の書き方」などを知ることや、NPOや若者サポートステーションのサポートを受けて、ジョブコーチ付きで就労訓練することは有効と言えます。
仕事に行き詰って辞めることになった場合には、以前に相談した機関を再び訪れます。そして、「まったくダメ」といった完全主義による断念をしてしまわないためにカウンセリングを受け、うまくいかなかったことから教訓を得るのです。
このようにして、キャリア・アップして巣立っていった若者は、大勢います。
若者の退職は、当たり前のことで、特別なことではありません。退職の原因も多種多様で、経営者が悪かったり、同僚が原因のことも多いのです。退職については、割り切って、再チャレンジしましょう。
親の目からすると、「根気がない」「耐える力がない」などと映るかもしれませんが、そんなことはありません。
視野を広げて試行錯誤とチャレンジを繰り返すことは、今からの社会を生き抜いていく上で必要な「耐える力」を身につけることになるのです。
「人生に無駄なことはない」のです。ひきこもり体験から対人関係・就学・就労・異性との交際の失敗まで、すべての試行錯誤は、いつか役に立つものです。
中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。
2008年10月11日土曜日
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