2008年10月10日金曜日

すでに働いている仲間やスタッフに働き方を聞いた

働いて「お金をもらう」ことは、「他人(雇用者やお客)の満足を満たす」ことを求められ、親から小遣いをもらうこととは基本的に異なります。

しかし、ひきこもりから脱した直後は、「他人の満足を満たす」ことは、最も慣れない事柄です。従って、第一段階としては、居場所でコミュニケーションの取り方を身につけていくことが必要になるのです。

もうひとつ必要なことは、働いている人の話を聞いたり、働く姿を見ることです。

親が会社員や公務員の場合には、親の働く姿を子に見せることはむずかしく、親がモデルとなれないことも、ひきこもりの一因になります。

そこで、居場所のリーダーやスタッフ仲間の「働くことに関する」話が、その代役となります。

居場所やフリースペースで、すでに働いている当事者や一般就労をしているスタッフと交流することが、モデリング・情報・刺激を得るために、良い機会になるのです。

モデリングの「モデル」は、完璧な存在である必要はありません。逆に、現実と願望の狭間で、あれこれ悩み苦しみながら、「生きている」姿を見せることが良いと言えます。

スタッフは、少し専門性を上乗せして、悩みながら生きているという意味では、当事者と同じ人生の土俵にいるのです。

中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。

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