2008年7月30日水曜日

母子密着に気づいた

母親が専業主婦として家事・育児を担い、会社人間化した父親の不在の中では、母親の影響が圧倒的となって、「母子密着」が進行します。

ひきこもりのケースでは、母性の過剰による過保護・過干渉が多く見受けられます。

母親による長年の世話焼き行為は、ひきこもり生活を支え続けます。 社会性の発達が止まるどころか、幼児返りをしてしまう当事者までいるのです。

家にいる点と直接就労しない点で、ひきこもりと「専業主婦」の生活スタイルは類似しています。

父親が生きるためのモデルにならないままに、母親のあり方をモデルとして取り込んだとみられるひきこもりも存在するのです。

強迫性障害の30代男性は、不潔恐怖からスプーンに触れることができないという理由で、母親にスプーンで食事を与えさせていました。

40代の男性は、家事を一切したことがなく、自分のパンツすら洗ったことがありませんでした。 「自分の30年を返せ」と叫ぶ50代男性には、母親が添い寝してなだめていました。

これらのケースは、ひきこもりが母子密着と強く関連しているさまを示しています。

「息子・娘が大人にならない」ことを嘆きながら、片方で「息子・娘を子供扱いし続ける」矛盾したやり方、これを母子間の「共依存」ということができます。

中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。

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