2008年7月24日木曜日

子供第一主義

家庭生活において、夫婦関係より子供への配慮が優先し、家庭生活の中心に置くことを「子供第一主義」と言います。これは、核家族が、跡取りを大切にする大家族から出ているためと言えます。

子供第一主義は、夫婦関係を疎遠にして、父親の会社人間化、仕事人間化を強めることになります。父親は「稼いで家族を養っている」ことを強調して、家庭での不在を正当化するようになります。

家庭での父親不在は母子の密着を強めて、母子の共依存が成立するのです。いったん成立した共依存は、意図的に取り組む以外は、きわめて解消しにくい状態となります。

母娘の共依存を基にして生じるのが摂食障害であり、母子間とくに母息子の共依存を基にして、ひきこもりが生じるのです。共依存は、ひきこもりを長びかせる要因としても作用します。

50歳の息子に添い寝してなだめる80歳の母親など、いつまでも幼いころの母子関係のままになってしまうのです。日本の子供第一主義は、大家族制の跡取りに由来しています。

愛情に基づいて離婚を繰り返す西洋文化圏の家庭でも、「子供中心主義」と言われることがあります。これは、「親が違っても、子供を大切に育て上げる」という市民意識の自覚に基づいていると言えます。
中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。

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