親たちには、がんばり屋の傾向が認められます。「がんばる、一生懸命、必死に、死んだ気になって、ベストを尽くす」など、いわゆる「がんばり言葉」は、日本のまじめ人間、会社人間の心性の中心を占めています。
過剰ながんばりが、うつ病、心身症、自殺、摂食障害など、急増するさまざまな疾患の原因になることは、周知のところです。
がんばる能力自体は必要ですが、柔軟に機能するためには、同時に、がんばらない能力、がんばりすぎない能力も必要となります。
親たちの一方的ながんばりが、ひきこもりを長引かせる要因になることは、容易に推測されます。「無力さの自覚」は、がんばりというパワーが、ひきこもりに対して無効であることを認め、一方的ながんばりすぎを修正していくことでもあるのです。
中垣内 正和(著)『ひきこもり外来』から要約しました。
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